京都大学構内

4月12日、新入生の活気にあふれるキャンパスの喧騒がややおさまる日曜日、新入生歓迎の観察会を行いました。

場所は京都大学の構内の一角、毎年この時期に面白いきのこが姿を見せてくれる場所です。

 

早速茂みの中に入ると、すぐにナヨタケの仲間やキクラゲが出迎えてくれました。

新入生の方の多くは、初めて野生のキクラゲを見て一様に驚いていました。

 

さらにもう少し足を進めると、最近きのこじきで目撃されることの多いコガネニカワタケが今回も登場(1)。

2015/04/12 京都大学  コガネニカワタケ Tremella mesenterica

コガネニカワタケ (1)

新入生のみなさんは、この黄色くてゼラチン質の物珍しいきのこを興味深そうに観察していました。

 

別の場所には、ナヨタケ属の一種であるウスベニイタチタケも見られました(2)。

2015/04/12 京都大学 ウスベニイタチタケ Psathyrella bipellis

ウスベニイタチタケ (2)

多くの場合、ナヨタケ属の仲間は見つけても種の名前まで行きつくことが難しいのですが、このきのこについては種を同定することができました。

 

また、茂みの中にある水たまりの周囲には、今回の主役の1つであるオオセミタケがそこかしこに生えていました(3)。

2015/04/12 京都大学 オオセミタケ Ophiocordyceps

オオセミタケ (3)

参加者の方に掘り出してもらい、その根元にセミの幼虫だったものがつながっているのを確認しました。

このきのこはいわゆる「冬虫夏草」の1つで、アブラゼミの幼虫に寄生し、そこからきのこを形成してしまう寄生菌です。

冬虫夏草の仲間の実物を初めて手に取ることで菌類の不思議の片鱗を感じていただけたようで、このあとも複数の方から冬虫夏草についての質問を受けました。

 

オオセミタケだけでなく、もう1種類の主役であるトガリアミガサタケも新歓に来てくださったみなさんを驚かせていました(4)。

2015/04/12 京都大学 トガリアミガサタケ Morchella conica

トガリアミガサタケ (4)

一見すると近寄りがたい雰囲気をもつきのこかも知れませんが、とても美味しいきのこです。

今回の観察会は時期が遅かったようで食用に適しなさそうな古い個体が多めでしたが、その分だけ老成してサイズが大きくなった個体が散見され、その威風堂々たる姿は参加者の方々を圧倒していました。

 

これらのほか、ヒトヨタケの仲間やヌナワタケなど、観察場所の広さを考えるとなかなか多種多様なきのこに恵まれ、みなさんにきのこの多様性を知らしめることになったと思います。

 

アフターでは、きのこじきメンバーが事前に採集して乾燥させておいたトガリアミガサタケを使ってシチューを作り、きのこじきにおける春の味覚をみんなで楽しみました(5)。

トガリアミガサタケのシチュー

トガリアミガサタケのシチュー (5)

今回の新歓観察会には、きのこじきメンバーも新入生の方々もともに多く参加していただき、その分だけ多くのきのこを見ることができました。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

(文/h.a., 写真/m.h.)

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