東山

7月20日、前々日に予定していた観察会が台風で中止となったため、代わりに東山できのこを観察することにしました。

円山公園側から将軍塚を目指します。

公園をしばらく進むとシイ・カシの植えられている場所でチャタマゴタケ(1)が見つかりました。典型的な茶色タイプです。

チャタマゴタケ(1)

チャタマゴタケ(1)

同じ区画からは少し小さめのツルタケ(2)も出ていました。近くのモミについているようです。

ツルタケ(2)

ツルタケ(2)

ここでは他にもヒメコナカブリツルタケやケシロハツモドキ、アカカバイロタケといった様々な外生菌根菌を見ることができました。

少し進むと、苔むした斜面から灰色っぽいベニタケの仲間が頭を出していました(3)。触ったところや断面がみるみるうちに黒く変色していきます(4)。どうやらシロクロハツのようです。

シロクロハツ(3)

シロクロハツ(3)

シロクロハツ(4)

シロクロハツ(4)

すぐ横にはムラサキヤマドリタケ(5)が。見た目は美しかったのですが、触ってみるとすでに中は空洞のようでした。

ムラサキヤマドリタケ(5)

ムラサキヤマドリタケ(5)

ここからは山道に入っていきます。この道中でも様々なきのこが目を楽しませてくれました。

この時期のシイ林で見ることができるアイゾメクロイグチ(6, 7)。

アイゾメクロイグチ(6)

アイゾメクロイグチ(6)

アイゾメクロイグチ断面(7)

アイゾメクロイグチ断面(7)

石鹸に似た独特のにおいを持つカオリツムタケ(8)。ここではツブラジイの根から発生した株が多く見られました。

カオリツムタケ(8)

カオリツムタケ(8)

全体的に毛深いナガエノチャワンタケ(9)。この時期にはよく出会います。

ナガエノチャワンタケ(9)

ナガエノチャワンタケ(9)

コテングタケモドキ(10)も美しい姿で発生していました。

コテングタケモドキ(10)

コテングタケモドキ(10)

このほかにも、オニイグチモドキやヌメリニガイグチ、ビロードツエタケの仲間、クモタケなどが観察できました。

山頂のあずまやで一服して清水寺の方に下山します。こちらではヌメリコウジタケやマツオウジを見ることができましたが、きのこの状態はよくありませんでした。

斜面を下り、少し開けたところに積んであるシイの材を見てみると、断面から妙なきのこが発生していました(11)。色と形からゴムタケでは、と思われましたが、よく観察してみると子実体は硬く表面はいぼ状になっており、クロコバンタケに似ていることがわかりました。幼菌のうちは外皮が目立ちます(12)。

ヘタタケ(11)

ヘタタケ(11)

ヘタタケ幼菌(12)

ヘタタケ幼菌(12)

戻ってから調べてみたところ、ヘタタケというきのこと特徴が一致しました。クロコバンタケと同じヘタタケ属の子嚢菌です。

さらに進むと、見事なクロタマゴテングタケ(13)に出会いました。柄の黒い模様が特徴的です。

クロタマゴテングタケ(13)

この近くでまた妙な菌類が見つかりました。苔の生えた地面から白いゼリー状の塊が出ています(14)。

(14)

(14)

持ち帰って顕微鏡で観察してみたところ、シロキクラゲ型の坦子器が確認できました。シロキクラゲ目の仲間でしょうか。ロウタケ目も同じ形の坦子器をもつため、そちらの可能性もありそうです。

この後下山途中にきのこを見つけることはありませんでした。

夏のシイ林らしいきのこに数多く出会うことができ、普段観察することがないものも見ることができた散策でした。

 

(m.h.)

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