富士山合宿 (26日)

2015年8月、きのこじきは富士山にて合宿を行いました。

24日から26日までの3日間で、富士山の中でも別々の場所を回り、様々なきのこを観察することができました。

 

26日は、初日とは違う林道沿いの林に入り、富士山で合宿最後のきのこ探しをしました。

標高はだいたい1700m~1750mといったところでしょうか。

ウラジロモミなどの針葉樹が多いようです。

 

車を駐車して足元を見るだけで、早速カヤタケ (1) やキチチタケ (2) などのきのこが見つかります。

2015/08/26 富士山 カヤタケ Infundibulicybe gibba

カヤタケ (1)

2015/08/26 富士山 キチチタケ Lactarius chrysorrheus

キチチタケ (2)

これらのきのこに紛れ、きのこじきの一部界隈で話題になっていたきのこも生えていました。

フェムスジョウタケです (3)。

2015/08/26 富士山 フェムスジョウタケ Ditiola peziziformis

フェムスジョウタケ Ditiola peziziformis (3)

かつての属名、Femsjonia属からその和名がついたというアカキクラゲ科のきのこです。

アカキクラゲ科ということもあり、ゼラチン質でぷにぷにしています。

 

ひとしきりフェムスジョウタケで盛り上がったあと、ようやく車から離れて歩きだしました。

歩いてすぐのところにも、チチタケ属のキハツダケ (4) やベニタケ属のきのこなど、ベニタケ科のきのこが多く見られます。

2015/08/26 富士山 キハツダケ Lactarius tottoriensis

キハツダケ (4)

そこから傾斜を上がりつつ、参加者で広がりながらきのこを探すと、大物のきのこが相次いでお縄になりました。

1つ目はベニテングタケ (5)。

言わずと知れた著名きのこです。

2015/08/26 富士山 ベニテングタケ Amanita muscaria

ベニテングタケ (5)

もう少し上るとオオダイアシベニイグチも見つかりました (6)。

2015/08/26 富士山 オオダイアシベニイグチ Boletus odaiensis

オオダイアシベニイグチ (6)

奈良県と三重県の県境にある大台ヶ原山が和名・学名の由来です。

そこからさらに少し歩いたところにはドクヤマドリも (7)。

2015/08/26 富士山 ドクヤマドリ Boletus venenatus

ドクヤマドリ (7)

それだけではなく、少し古い個体でしたがタマゴタケもありました (8)。

2015/08/26 富士山 タマゴタケ Amanita caesareoides

タマゴタケ (8)

ついにはオオモミタケも出てきてしまいました (9)。

2015/08/26 富士山 オオモミタケ Catathelasma imperiale

オオモミタケ (9)

いきなり大物がこうも続くとびっくりしてしまいます。

皆でたくさん写真を撮影し、ようやっと傾斜の上の小道に入ってきのこ探しを再開しました。

 

そんなとき、小道の脇を見やると、親指サイズのヤマドリタケの幼菌もありました (10)。

2015/08/26 富士山 ヤマドリタケ Boletus edulis

ヤマドリタケ幼菌 (10)

ここからは小道沿いに山を登っていき、少し上の平らになっている場所を目指します。

その途中ではウスタケ (11) やヌメリイグチ属の一種 (12)、アカヤマタケ (13) が見られました。

2015/08/26 富士山 ウスタケ Turbinellus floccosus

ウスタケ (11)

2015/08/26 富士山 ヌメリイグチ属の一種 Suillus sp.

ヌメリイグチ属の一種 (12)

2015/08/26 富士山 アカヤマタケ Hygrocybe conica

アカヤマタケ (13)

目的地の平らな場所に着くと、周囲から何やら甘い香りがするような気がしました。

その犯人はニオイハリタケ (14)。

前日見たニオイハリタケモドキのそっくりさんです。

2015/08/26 富士山 ニオイハリタケ Hydnellum suaveolens

ニオイハリタケ (14)

このきのこからは確かに杏仁風の匂いが漂っています。

一帯にこのきのこが散在していることにより、周囲は甘い香りに包まれていたのでした。

 

この周辺でススケヤマドリタケの類似種などを観察しながら歩いて行くと、参加者の1人が前方の斜面に巨大なオレンジ色の物体があるのを見つけました。

近寄ってみると、やはりそれはミヤママスタケでした (15)。

2015/08/26 富士山 ミヤママスタケ Laetiporus montanus

ミヤママスタケ (15)

本家マスタケとは生える樹種が違うほか、本家は本種と違い生ごみのような不快臭がするそうです。

 

ミヤママスタケを見終え、さらに道の続きを進みます。

その途上では可愛いミヤマタマゴタケの幼菌に出会いました (16)。

2015/08/26 富士山 ミヤマタマゴタケ Amanita imazekii

ミヤマタマゴタケ (16)

学名をAmanita imazekiiといい、菌類学者の故今関六也先生にちなんで名づけられています。

 

ここで、先行するメンバーの1人が道に横たわる倒木のそばで立ち止まりました。

その倒木の陰をよく見てみると、そこには何と綺麗なバライロウラベニイロガワリが (17)。

2015/08/26 富士山 バライロウラベニイロガワリ Boletus rhodocarpus

バライロウラベニイロガワリ (17)

このきのこを見つけた際の「今回の合宿はバラ色やなぁ」とはとある参加者の言。

たぶん参加者の多くが同じような感想を抱いているでしょう。

 

このあと軽く休憩して、林道に向かって傾斜を下りていきました。

下り坂にもきのこは見られ、コガネヤマドリやベニタケ属のきのこ、またたくさんのカノシタ (18) を観察しました。

2015/08/26 富士山 カノシタ Hydnum repandum

カノシタ (18)

傘の下は針状になっており、「鹿の舌」のようだから名づけられた本種。

実はアンズタケ目のきのこです。

 

下り終え、傾斜もだいぶ緩やかになったところで、倒木の陰に先ほどのものよりも大きなヤマドリタケを見つけました (19)。

2015/08/26 富士山 ヤマドリタケ Boletus edulis

ヤマドリタケ (19)

そして、その近くにはキンチャワンタケも見つかりました (20)。

2015/08/26 富士山 キンチャワンタケ Aleuria rhenana

キンチャワンタケ (20)

これらのきのこを観察し終えて前に進むと、視界が開けて林道に戻ることができました。

 

その後は車に乗って河口湖ハーブ館に向かいました。

参加者の多くはおやつとしてラベンダーソフトクリームを食べました (21)。

2015/08/26 河口湖ハーブ館 ラベンダーソフトクリーム

ラベンダーソフトクリーム (21)

みんな連日のきのこ探しで疲労は極致に達していて、眠そうにしている人が大半を占めています。

 

気分転換のため、またお土産を買うために道の駅なるさわへ向かい、併設された博物館でたくさんの鉱石を見学しました。

「松茸水晶」なる名前の水晶が存在するのには驚きました。

最後は名物の吉田うどんを食べ、京都に無事帰還しました。

 

今回の合宿は、単純に富士山が京都からちょっと遠いこともあってハードスケジュール気味になってしまいましたが、その疲労に見合うだけのきのこが観察できたと思います。

合宿を楽しく、そして実のあるものにしてくれた参加者の皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

(文/h.a, 写真/m.h., h.a. )

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