瓜生山

12月19日、今年のきのこ納めにと瓜生山に登りました。

主なお目当てはヒラタケナメコです。

暖冬の今シーズンのなかでも一旦冷え込んだ日とあり、少々肌寒さを感じながらのきのこ探しとなりました。

 

登山口への道すがら、早速観察の対象となったのはキヒラタケでした (1)。

2015/12/19 瓜生山 キヒラタケ Phyllotopsis nidulans

キヒラタケ (1)

路傍にひっくり返った材から出てしまったためにひだが上向きになってしまったのでしょうか。

その肉は強靭で、食用には向かないようです。

 

登山道に入ってすぐに登場したのはムラサキゴムタケ (2)。

2015/12/19 瓜生山 ムラサキゴムタケ Ascocoryne cylichnium

ムラサキゴムタケ (2)

別の場所での観察会で頻繁に目撃されるきのこですが、割とどこにでも生えています。

子嚢菌の一種で、水を多く含むともっとぷるぷるした見た目になります。

 

ムラサキゴムタケを観察し終え歩きだすと、すぐに本日の主役がお出ましになりました。

冬の食用きのこの代表格、ヒラタケです (3)。

スーパーなどで売ってあるのを見かけるように、食べやすくて人気のきのこです。

2015/12/19 瓜生山 ヒラタケ Pleurotus ostreatus

ヒラタケ (3)

一本の材にたくさんのヒラタケが群生していましたが、その中には真っ白な子実体も (4)。

2015/12/19 瓜生山 ヒラタケ Pleurotus ostreatus

ヒラタケ (4)

白いものはいくつかあったので、この材の中に真っ白な子実体をつくる系統が紛れ込んでいるのでしょう。

参加者たちも興味深そうに眺めていました。

この近辺では、ヒラタケの他にもシワタケやモエギタケが見つかりました。

 

ヒラタケ観察後も少し険しめの登山道を登りますが、冬ということもあり、頂上まであまりきのこは見られませんでした。

それでも、冬にこそ目につくナヨタケの仲間や、アシナガタケなどのクヌギタケ属のきのこの姿はちらほらと視界に入ります。

それに、クジラタケ (5) やツリガネタケ (6) などの硬質菌の姿は冬になっても健在です。

2015/12/19 瓜生山 クジラタケ Trametes orientalis

クジラタケ (5)

2015/12/19 瓜生山 ツリガネタケ Fomes fomentarius

ツリガネタケ (6)

実は平地でツリガネタケを見る機会はあまりないのですが、ここ瓜生山ではこのアベマキの木から生えているのが見られます。

これらに加え、子嚢菌であるオリーブサラタケも観察することができました (7)。

2015/12/19 瓜生山 オリーブサラタケ Aleurina imaii

オリーブサラタケ (7)

ごく一般的に土壌から生えるきのこですが、小さいと土に紛れて見つけにくいためかあまり顧みられることがありません。

メンバーの1人が持ってきた子実体を材の上に乗せてみると、その独特の色合いがよく分かります。

 

瓜生山の頂上に着いてからは寒風の中少し休憩し、そのあと行きと異なる道を使って下山しました。

その途中の一角では、1本の木からヒラタケとナメコ (8) が群生しているのを見つけ、しばし採集に時間を割きました。

2015/12/19 瓜生山 ナメコ Pholiota microspora

ナメコ (8)

下山し終えたあとは、昨年1月にヒラタケやナメコが見られたスポットに移動。

するとそこには、未知のナメコ・ワンダーランドが広がっていました (9)。

2015/12/19 瓜生山 ナメコ Pholiota microspora

ナメコ (9)

1本の木から出ているとは到底信じられないような数の子実体です。

程よく傘の開いた株立ちが木の表面に地図状に広がる様はまさに壮観でした。

 

アフターでは本日の収穫であるこれらのきのこを、ナメコは鍋やおろし和え、ホイル焼きに、ヒラタケはバター炒めやトマト・チーズとともに焼いたりして、数に任せて様々な調理法でいただくことができました (10)。

2015/12/19 アフター きのこ料理

アフター・きのこ料理 (10)

どれも各々のきのこを良く味わうことができてとても美味しかったです。

メンバーの1人がとても幸せそうにヒラタケを食べていたのが印象的でした。

 

これできのこじきの今年最後の観察会となりました。

2015年を振り返ると、10月の著しい少雨によるきのこの不作を除けば、なんだかんだ言ってたくさんの食用きのこを採集でき、色々な種類のきのこを観察することができたと思います。

特に8月・9月の両合宿は、普段の低地での観察会ではお目にかかれないきのこをよくカバーできた素晴らしい合宿でした。

 

今年も多くの方に大変お世話になりました。

来年も良ききのこ年になりますように。

 

 

(文/h.a., 写真/m.h., h.a.)

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