瓜生山

2016年1月17日、本年のきのこ開きを12月と同じく瓜生山で行いました。

冬の食用きのこの代表格であるヒラタケを狙います。

 

登山口付近では、まずアラゲコベニチャワンタケの仲間が見つかりました (1)。

アラゲコベニチャワンタケ

アラゲコベニチャワンタケ属の一種 (1)

最初は何の子嚢菌だろうと思いましたが、ルーペを使うと周りに小さな毛が生えていることが分かりました。

この仲間のきのこにしては子実体が大きめです。

 

 

続いて登山道を進みはじめると、やはり今回もヒラタケが待っていてくれました (2)。

ヒラタケ

ヒラタケ (2)

ここ最近雨は少なかったのですが、生えはじめの美しい子実体を見つけることができました。

様々な料理に合う、きのこじき内でも人気の高い食用きのこです。

頻繁にこのきのこと誤食される毒きのこにツキヨタケがありますが、ツキヨタケは傘の色や質感も違いますし、柄の部分に輪状の隆起をもつ点で大きく異なります。

この付近では他にも、水を含んでぶよぶよになったシワタケや、まだ幼菌のオリーブサラタケなどが観察できました。

 

 

ヒラタケスポットを離れて水の流れる登山道を歩き、ナヨタケの仲間やクロハナビラタケ、クロコブタケなどを観察しましたが、ここのところ雨が遠ざかっていたこともあり、水場から離れるにつれてきのこの種数は減っていきます。

そのような中でもコフキサルノコシカケやクジラタケツリガネタケといった硬質菌は時期を問わずそこかしこに見られ、これらの特徴や見分け方についてルーペを用いながら勉強していきました。

そして今回は、これまでのきのこじき観察会ではあまり話題に上らなかったチャウロコタケという硬質菌にもスポットライトを当てました (3)。

チャウロコタケ

チャウロコタケ (3)

本種は英語で”False turkey-tail mushroom”といいますが、”Turkey-tail mushroom”とは実はカワラタケを指します。英名をあえて和名風にすれば「ニセカワラタケ」になってしまうのです。

確かに傘の表の模様はカワラタケと似ているチャウロコタケですが、傘の裏はすべすべと平滑で、白く細かい管孔が並ぶカワラタケとは異なります。

また分類群も全く違い、カワラタケがタマチョレイタケ目なのに対して、チャウロコタケはベニタケ目に分類されています。

 

 

硬質菌を飽きるほど観察した後は、頂上を目指してさらに歩みを進めました。

ちょうど一年前の観察会では途中でカゴタケを観察したのですが、ここ2回の観察会では見つけることができずにあえなく頂上に到着、そのままお昼休憩を取りました。

休憩を終えると、12月と同じルートで下山を始めます。

下山中にはあまりきのこを見ることはなく、ひそかに狙っていた野生のエノキタケも見つけられないまま下まで降りてきてしまいました。

 

下山後は周囲を探索し、乾ききったナメコやホウロクタケなどを観察することができましたが、中でも参加者に驚きを与えていたのがロクショウグサレキンでした (4)。

ロクショウグサレキン

ロクショウグサレキン (4)

ロクショウグサレキンの仲間が住む落枝は、彼らがつくる独特の青みがかった色素に染まっていて、容易に見つけ出すことができます。

取り立てて珍しいきのこというわけではないのですが、その落枝がもつ深みのある色合いや可憐な子実体に感じ入るところがあったのか、メンバーたちは興味深そうに観察していました。

 

 

観察会終了後には新年会を行い、無事引き継ぎが完了しました。

新年会では色々な話に華が咲き、参加したメンバーどうしの親睦が非常に深まったようでとてもよかったです。

 

今年もきのこじきがたくさんのきのこに出会えますように。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

(文/h.a. 写真/m.h.)

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