吉田山

4月29日、京都大学のそばにある吉田山で、月例の観察会とは別にきのこ観察会を行いました。

今回も新入生の方が来てくれています。

まだ4月なのであまり種数には期待していなかったのですが、予想に反してこの時期にしては多くのきのこを観察することができました。

 

さっそく道から少し分け入ると、活気ある1・2回生たちが隠れたきのこたちを探し当てていきます。

フサスジウラベニガサ近縁種 (1) やヒメスギタケ (2)、オオシトネタケ (3)(4) などが矢継ぎ早に見つかりました。

フサスジウラベニガサ近縁種

フサスジウラベニガサ近縁種 (1)

ヒメオニタケ

ヒメスギタケ (2)

オオシトネタケ

オオシトネタケ (3)

オオシトネタケ裏

オオシトネタケ裏面 (4)

オオシトネタケはシトネタケ属の一種で、同属のフクロシトネタケととてもよく似ているため、同定するためには顕微鏡でその胞子を確認することが必要です。

メンバーの1人が観察会の後に顕微鏡を覗くと写真の通り (5)。

オオシトネタケ胞子

オオシトネタケ胞子 (5)

成熟したフクロシトネタケの胞子には両端に著明な突起が見られますが、写真の胞子にはそれがないので、このきのこはオオシトネタケだったことが分かりました。

 

少し寄り道が過ぎてしまったので、このあたりで本道に復帰。

途中タマキクラゲ (6) を収穫したりしながら道を進みます。

タマキクラゲ

タマキクラゲ (6)

と、ここでメンバーたちの前に少し早めの菌根菌も姿を見せました。

ニセヒメチチタケ (7) とクロコタマゴテングタケ (8) です。

ニセヒメチチタケ

ニセヒメチチタケ (7)

 

クロコタマゴテングタケ

クロコタマゴテングタケ (8)

クロコタマゴテングタケはコタマゴテングタケの変種で、つばが黄色みがかっているのが特徴です。

 

湿り気のある一帯を抜け、日の当たる乾燥したエリアに入ると、アラゲカワキタケ (9) やクロハナビラタケ (10)、ツチグリの仲間などのきのこも見られるように。

アラゲカワキタケ

アラゲカワキタケ (9)

クロハナビラタケ

クロハナビラタケ (10)

 

さらに進んだところには、キクラゲの仲間に隠れ、キイロニカワタケも姿を見せてくれました (11)。

キイロニカワタケ

キイロニカワタケ (11)

キイロニカワタケは、前回の京大構内の観察会で見られたコガネニカワタケと同じシロキクラゲ属のきのこで、コガネニカワタケよりも子実体が角ばっているのが特徴です。

 

またそのすぐそばにはカンゾウタケも (12)。

カンゾウタケ

カンゾウタケ (12)

肝臓のように見えることからその名がついたカンゾウタケ。

一部のメンバーは観察会の後にこのきのこを食し、その独特の酸味を味わいました。

 

 

その後は別の道を通って集合場所に戻ります。

その道すがら、石垣の隙間から何やらきのこが顔を出しているのを見つけました。

よく観察してみると、その裏側には筋が何本も走っているのが確認できます。

ウラスジチャワンタケです。(13)

ウラスジチャワンタケ

ウラスジチャワンタケ (13)

この子実体の周りにもいくつか別の子実体がみられ、メンバーたちはこの変わったチャワンタケを不思議そうに観察していました。

 

 

最後の下り坂では、マツオウジまで見つかってしまいました。(14)

マツオウジ

マツオウジ (14)

5月ごろによく見られるきのこです。

 

 

このように、今回の観察会では約40種と、4月としては多くのきのこを見つけることができました。

1・2回生の参加者たちにとっても実践的な観察会になったのではないでしょうか。

 

 

(文/h.a., 写真/m.h.)

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