吉田山

6月18日、京都大学の創立記念日に吉田山できのこを探しました。

この観察会の2日前には適度な降水があったので、きのこへの期待が膨らみます。

 

最初に見つかったのはナガエノチャワンタケでした (1)。

01ナガエノチャワンタケ

ナガエノチャワンタケ (1)

ノボリリュウタケ属の一種ですが、この仲間は互いに見た目がよく似ているため、同定には顕微鏡で観察することも重要です。

また、すぐそばにはイロガワリキヒダタケと呼ばれるきのこも (2)(3)。

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イロガワリキヒダタケ (広義) (2)

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イロガワリキヒダタケ (広義) 裏面 (3)

よく見ると、触った部分の黄色いひだが青く染まっています。

これが「イロガワリ」という言葉の所以です。

 

朽ちた材の陰には、ひっそりとシロソウメンタケ (4) やカレエダタケモドキも生えていました。

02シロソウメンタケ

シロソウメンタケ (4)

スタートダッシュは上々のようです。

 

 

もう少し進んだところでは、ツルタケやウスムラサキハツ、ヒビワレシロハツ (5) などの外生菌根菌が相次いで見つかりました。

03ヒビワレシロハツ

ヒビワレシロハツ (5)

 

そんな中、メンバーたちの目を引いたのはヒメクチキタンポタケという冬虫夏草 (6)。

04ヒメクチキタンポタケ

ヒメクチキタンポタケ (6)

たまたま同じ冬虫夏草であるクモタケのそばに生えていました。

キマワリという甲虫の仲間から生える冬虫夏草です。

 

 

ルートをさらに進んだところにある植え込みに目をやると、その中だけでいくつかのきのこを見つけることができました。

1つ目はカレバキツネタケ (7)。

06カレバキツネタケ

カレバキツネタケ (7)

キツネタケ属のきのこの中で最も見つけやすい種の1つで、「カレバ」とは言うもののれっきとした菌根菌です。

そのすぐそばの落枝にはイタチナミハタケもありました (8)(9)。

07イタチナミハタケ

イタチナミハタケ (8)

08イタチナミハタケ

イタチナミハタケ裏面 (9)

よくよく地面に目を凝らすと、シロスズメノワンも (10)。

09シロスズメノワン

シロスズメノワン (10)

スズメがご飯を食べるのも難儀しそうな大きさです。

さらに、カレバキツネタケの奥にはアセタケの仲間も姿を見せていました (11)。

 

05アシボソトマヤタケ

アシボソトマヤタケ (11)

 

アセタケの仲間はその場で同定するのが難しく、このきのこもこの時点では名前をつけることはできていませんでした。

その後、メンバーの1人が顕微鏡を覗き、アシボソトマヤタケと同定されたのです (12)。

アシボソトマヤタケ胞子

アシボソトマヤタケ胞子 (12)

このとげとげの胞子がアシボソトマヤタケの特徴の1つです。

 

 

この植え込みを通過すると日当たりのよいエリアに入り、若いカンゾウタケやシワナシキオキナタケ以外には目ぼしいきのこを見つけることはありませんでした。

 

この日の観察リストは40種あまりで、思ったより多くなりませんでした。

とくにテングタケ属のきのこがツルタケしか見つからなかったのは意外でした。

梅雨明けにはたくさんのテングタケ属に出会えることを期待したいところです。

 

 

(文/h.a. 写真/m.h., h.a.)

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