入笠山・八ヶ岳合宿(27日)

合宿2日目は入笠山で観察を行いました。

はじめに湿原の周りの遊歩道沿いにきのこを探します。

ここもシラビソ、コメツガ、カラマツを主とした林で、2年前はヤマドリタケをはじめ多くのきのこを見ることができた場所です。

あいにくの雨でしたが、カラマツベニハナイグチやハナイグチ、ツリガネタケなどを見ながら遊歩道を進んでいきます。

地衣類に覆われた木々が並ぶ幻想的な景色の中、コケの間からさまざまなきのこが顔を出していました。

鮮やかな赤色のハクサンアカネハツ (池田仮称、1)。日本では亜高山、高山帯でのみ見つかっているベニタケの仲間です。

ハクサンアカネハツ (仮称、1)

ハクサンアカネハツ (仮称、1)

コケの間に目を凝らすと、アワフキムシタケが (2)。小さな冬虫夏草です。

アワフキムシタケ (2)

アワフキムシタケ (2)

こちらは立派なショウゲンジ (3)。フウセンタケの仲間ですが、大きな膜質のつばを持っています。

ショウゲンジ (3)

ショウゲンジ (3)

写真を撮った時は気づきませんでしたが、アワフキムシタケとのツーショットになっていました。

針葉樹の倒木からはツガノマンネンタケが出ていました (4)。

ツガノマンネンタケ (5)

ツガノマンネンタケ (4)

これらの他にはキサマツモドキ、ヘラタケ、ヒダハタケ、ハナガサタケ、ネズミシメジ、アカモミタケなどが見つかりましたが、きのこの種数は少なく、密度もかなり低いようでした。

きのこの発生が芳しくなく、雨も強くなってきたため、一度車に戻って場所を変えることにします。

雨が弱まるのを待って植物園を散策したり (5)、ご飯を食べたりしてから入笠山の山頂へ向かいました。

エゾリンドウ (5)

エゾリンドウ (5)

ハナイグチやウラグロニガイグチを見ながら急な坂道を登ります。

道端の針葉樹の古いヤニの上に、小さな子嚢菌が生えているのをメンバーの1人が見つけました (6)。Sarea resinaeといい、ほとんどすべてが地衣類のチャシブゴケ綱において珍しく腐生性を持ったきのこだそうです。

Sarea resinae (6)

Sarea resinae (6)

山頂は360°のパノラマを見ることができるはずでしたが、一面霧に覆われてなにも見ることができませんでした。

登りとは違うルートを通って下っていると、マクキヌガサタケが見つかりました (7)。雨のせいか暗緑色のグレバがすっかり流れ落ちてしまっています。すぐ近くで卵型の幼菌も見つかりました。

マクキヌガサタケ (8)

マクキヌガサタケ (7)

また、近くにスジチャダイゴケが (8)。

スジチャダイゴケ (8)

スジチャダイゴケ (8)

こちらは針葉樹の幹にたくさん張り付いていたゼラチン状のきのこ (9)。現地ではメンバーの間でもアカキクラゲの仲間か、シロキクラゲの仲間かと意見が分かれていました。しかし、メンバーの1人が調べてみたところヒメキクラゲ科のCraterocollaという属に所属するきのこであったようです。

Craterocolla cerasi?

Craterocolla cerasi (?、9)

道中、見事なカラマツのてんぐ巣病も観察することができました。

登山口に戻ると、ハナイグチが数本出迎えてくれました (10)。雨に濡れて、特徴のぬめりが一層強くなっています。

ハナイグチ (10)

ハナイグチ (10)

この後雨が強くなるとの予報があったため、まだ時間に余裕はありましたが下山し、道の駅で買い物をしてから宿へ戻りました。

 

(m.h.)

 

 

 

 

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