長野合宿(23日)

2016年の9月22日から24日にかけて、長野県の峰の原高原にて毎年恒例の合宿を行いました。

初日はあいにくの雨。本格的なきのこ探しは2日目からとなりました。

 

23日はレンタカーで遠征する組と、徒歩でスキー場周辺を探索する組とに分かれて行動しました。

 

徒歩組はスキー場周辺のミズナラ林から探索を始めました。

歩いていると、いたるところでヤマイグチの姿が目につきます(1)。

2016/09/23 峰の原高原 ヤマイグチ Leccinum scabrum

ヤマイグチ(1)

アイシメジなどのキシメジ科のきのこも元気な姿を見せてくれます(2)。

2016/09/23 峰の原高原 アイシメジ

アイシメジ(2)

倒木にはツリガネタケが生えていました(3)。

2016/09/23 峰の原高原 ツリガネタケ

ツリガネタケ(3)

他にもフウセンタケ属のきのこやチチタケ属のきのこを見ながら歩いていると、この合宿の目的のひとつであるタマゴタケが姿を現しました(4)。

2016/09/23 峰の原高原 タマゴタケ Amanita hemibapha

タマゴタケ(4)

ここのタマゴタケは柄にだんだら模様がないタイプのようです。

近くにはかわいらしい幼菌も(5)。

2016/09/23 峰の原高原 タマゴタケ Amanita hemibapha

タマゴタケ幼菌(5)

さらに坂を下ると、クリフウセンタケの群生が(6)。

2016/09/23 峰の原高原 クリフウセンタケ

クリフウセンタケ(6)

綺麗なものは今夜の食材のために採取しました。

同じ場所では新鮮なクロカワも(7)(8)。

2016/09/23 峰の原高原 クロカワ

クロカワ(7)

2016/09/23 峰の原高原 クロカワ

クロカワ裏面(8)

独特の苦みを持ち、きのこじき内でも根強い人気を持つきのこです。

同じミズナラ林内では、かわいらしいベニテングタケの幼菌(9)や、低地でもおなじみのチシオタケ(10)も見つけることができました。

2016/09/23 峰の原高原 ベニテングタケ Amanita muscaria

ベニテングタケ(9)

2016/09/23 峰の原高原 チシオタケ

チシオタケ(10)

 

坂を下りきったところでいったん休憩し、次のスポットに向かいます。

森に入ってすぐのところで何やら丸くてぶよぶよした物体を発見。

ナイフで切ってみると中にはスッポンタケの幼菌が入っていました(11)。

2016/09/23 峰の原高原 スッポンタケ

スッポンタケ(11)

まだ若いせいか、独特の強烈なにおいはありませんでした。

森の奥に入り、霧の立ち込めるカラマツ林(12)を探索していると、小さなハナイグチが数本見つかりました(13)。

カラマツ林

カラマツ林(12)

ハナイグチ

ハナイグチ(13)

倒れた木の枝からはツノシメジが(14)。

2016/09/23 峰の原高原 ツノシメジ

ツノシメジ(14)

そうこうしているうちに、以前マツタケを見つけているスポットに到着。

今年もと思って周囲をくまなく探すと、親指ほどの小さなマツタケを発見(15)。

2016/09/23 峰の原高原 マツタケ Tricholoma matsutake

マツタケ(15)

他にも道中ではニオイドクツルタケ(16)やムラサキフウセンタケ(17)といったきのこを観察することができました。

2016/09/23 峰の原高原 ニオイドクツルタケ

ニオイドクツルタケ(16)

2016/09/23 峰の原高原 ムラサキフウセンタケ

ムラサキフウセンタケ(17)

 

森を抜けるころにはもうペンションに戻る時間。帰途につきます。

途中、前年にオオツガタケが見つかったスポットがあるというので寄ってみると、今年もたくさんのオオツガタケが収穫できました(18)。

2016/09/23 峰の原高原 オオツガタケ

オオツガタケ(18)

初めはヤマイグチばかりでどうなることかと思いましたが、終わってみれば種類・量ともに十分なきのこを確保することができました。

 

 

 

一方レンタカー組は車で40分ほど移動し、長野・群馬県境にある鳥居峠へ。

鳥居峠 (19)

尾根のコメツガ林に向けて登山開始です。しばらくはカラマツやミズナラを中心とする林で、急登が続きます。

最初に見つかったのはハナイグチの幼菌です(20)。

ハナイグチ(20)

その他にはホテイシメジ(21)やオオチャワンタケ?(22)、アイシメジ(23)などを見ながら先を急ぎます。

ホテイシメジ(21)

オオチャワンタケ?(22)

アイシメジ(23)

途中、ミズナラの枯木からナラタケ(広義)が多数発生していました(24)。綺麗なものは鍋の具として持ち帰ります。

ナラタケ(広義)(24)

ベニテングタケの幼菌もありました(25)。まだ発生間もない感じです。

ベニテングタケ(25)

厳しい登り坂が終わり、尾根に到着です。

すぐに展望スペースがありました(26)。

(26)

ここにも綺麗なハナイグチが見られました(27)。

ハナイグチ(27)

掘り出してみると思いのほか柄が長いです(28)。

ハナイグチ(28)

倒れていましたが、キツネノエフデです(29)。

キツネノエフデ(29)

カバイロツルタケです(30)。こんな高地にも生えるようです。

カバイロツルタケ(30)

ダケカンバ林にも、ベニテングタケの幼菌です(31)。

ベニテングタケ(31)

イッポンシメジ属のきのこです(32)。ひだがピンク色であるのが特徴です。毒キノコのクサウラベニタケに近縁な種のように見えます。コメツガ林まであとほんの少しです。

イッポンシメジ属の一種(32)

 

さて、今回のメインであるコメツガ林に到着です。

昼食をとり、キノコ探索を始めました。

まず、今回見たかったきのこの一つ、ドクヤマドリです(33)(34)。亜高山帯でしか見られない毒きのこです。

柄の上部が褐色である点、弱い青変性を持つのが特徴です。

ドクヤマドリ(33)

ドクヤマドリ裏面(34)

ネズミシメジです(35)。傘の中央部がとがるのが特徴です。亜高山帯のきのこです。

ネズミシメジ(35)

ミネシメジです(36)。石鹸に似た独特の香りを持ちますが、前日の雨の影響かあまり匂いません。

ネズミシメジ同様、キシメジ属です。マツタケへの期待がやや膨らみます。

ミネシメジ(36)

ヌメリササタケです(37)。傘は強い粘性を持ち、しわを欠きます。

食用キノコですが、今回は採集はしませんでした。

ヌメリササタケ(37)

こんな粘液まみれの個体もありました(38)。まるで図鑑に出てきそうな写真です。

ヌメリササタケ(38)

コメツガの枯れ木からもナラタケ(広義)です(39)。

ナラタケ(広義)(39)

今回の目玉の一つ、オオキノボリイグチです(40)。傘の斑点模様が印象的なキノコです。コメツガ林の地上だけでなく、枯れ木上にも発生します。

オオキノボリイグチ(40)

シモフリヌメリガサです(41)。フユヤマタケをかなり大型にしたようなキノコです。傘は強い粘性を持っています。

シモフリヌメリガサ(41)

夢中で写真を採っていると下の方から「あったーーー」と声が聞こえてきました。

第一号です。やや淡色系ですが、まぎれもなくマツタケです(42)。

マツタケ(42)

Suillus helenae、和名はまだありません(43)。富士山等でもよく見られたきのこです。傘裏の管孔が濃黄色なのが印象的です。

Suillus helenae(43)

ドクツルタケです(44)。低地でみられるなんとかドクツルタケではない、正真正銘のドクツルタケです。もちろん猛毒キノコです。

ドクツルタケ(44)

アブラシメジモドキです(45)。傘は黄色系で、しわを欠くのが特徴です。

アブラシメジモドキ(45)

もうそろそろ帰ろうかと思い、道を下っていると、、

道沿いの地面になんだか見覚えのある色の物体(46)。

マツタケ(46)

残念ながら踏まれてしまったのか、傘が損傷していますが、なかなか巨大サイズのマツタケです。

興奮を抑えきれない様子がひしひしと伝わってくる写真ではないでしょうか。

さっそく掘り出してみます(47)。

マツタケ(47)

傘の直径約10cm、高さ30cmの大物です。初めに見つかったマツタケと比較すると、その差は歴然です。

このあと、もう1本、傘の開き切った巨大マツタケを採集し、下山しました。

途中、嬬恋高原つつじの湯に立ち寄り、巨大マツタケの余韻に浸りつつ、汗を流しました。

 

 

 

夕食はこの日取れたきのこできのこ鍋。

第一陣はマツタケのみのマツタケ鍋(48)、第二陣はその他のきのこを使ったきのこ鍋(49)と、非常に豪華な夕食となりました。

マツタケ鍋

マツタケ鍋(48)

きのこ鍋

きのこ鍋(49)

 

初日の雨でどうなることかと思いましたが、食用きのこを含むたくさんのきのこを見ることができ、満足のいく1日となりました。

 

(文/m.k.,y.k. 写真/m.h., m.k.,y.k. )

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中