宝ヶ池

9月25日、色々あったので気分転換に宝ヶ池に行きました。

「ここ最近雨が多くていい感じだろうな」と思ってはいましたが、きのこを探すというよりも池を一周軽く散歩して帰るだけ……のはずでした。

でも予想を超える種数についつい気を取られ、けっこう時間を使ってしまいました。

 

まずスタート地点のアカマツ樹下には、なぜかコツブタケが掃いて捨てるほど大量発生していました (1)。

2016/09/25 宝ヶ池 コツブタケ Pisolithus arhizus

コツブタケ (1)

子どもたちに掘り起こされたのか、投棄されたコツブタケも散見されます。

 

歩き始めてすぐ、アカハツハツタケニワタケなど、宝ヶ池ではおなじみのきのこたちが目に入りました。

それらに混じり、何やらカラカサタケ系のきのこも生えています。

キツネノハナガサでしょうか? (2)

2016/09/25 宝ヶ池 キツネノハナガサ? Leucocoprinus fragilissimus?

キツネノハナガサ? (2)

また少し歩くと、コンクリートのベンチの裏にひっそりと別のきのこが群生しています (3)。

2016/09/25 宝ヶ池 アカヤマタケ属の一種 Hygrocybe sp.

アカヤマタケ属の一種 (3)

最初は全く見当がつかなかったのですが、触っているうちにひだが黒くなってきました (4)。

2016/09/25 宝ヶ池 アカヤマタケ属の一種 Hygrocybe sp.

アカヤマタケ属の一種 (4)

ここでやっとこのきのこがアカヤマタケに近い種だと気付いたのですが、この種は傘がほぼ平らだったので気づくのに時間がかかってしまいました。

 

そこからさらに少し歩くと、アミタケ (5) やチョウジチチタケ (6) も見つかりました。

2016/09/25 宝ヶ池 アミタケ Suillus bovinus

アミタケ (5)

2016/09/25 宝ヶ池 チョウジチチタケ Lactarius quietus

チョウジチチタケ (6)

チョウジチチタケの匂いを嗅いでみると、鼻の奥にすっと抜けるような爽やかな香料様の香りがしました。

「これが『チョウジチチタケの匂い』か」と、何となく納得です。

 

まだちょっとしか歩いてないなぁ、とか考えながら足元を見ていると、今度は見覚えのある斑点模様が目に飛び込んできました。

個人的には今シーズンにこのきのこを見るのは初めてで、思わずテンションが上がってしまいます。

ムラサキヤマドリタケです (7)。

2016/09/25 宝ヶ池 ムラサキヤマドリタケ Boletus violaceofuscus

ムラサキヤマドリタケ (7)

このほか周囲には、模様が特徴的なベニタケの仲間 (8) や可憐なハナオチバタケ (9)、アイタケ (10) なども見られました。

2016/09/25 宝ヶ池 ベニタケ属の一種 Russula sp.

ベニタケ属の一種 (8)

2016/09/25 宝ヶ池 ハナオチバタケ Marasmius pulcherripes

ハナオチバタケ (9)

2016/09/25 宝ヶ池 アイタケRussula virescens

アイタケ (10)

さらには、池のほとりに立派なヤマドリタケモドキまで (11)。

2016/09/25 宝ヶ池 ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus

ヤマドリタケモドキ (11)

生気あふれる、威厳ある佇まいです。

宝ヶ池を代表する食菌の連続に圧倒されてしまいました。

 

その後も、池の側を見ればシロソウメンタケ (12) やヤマドリタケモドキの成菌の群生 (13)、石垣側にはキクバナイグチ (14)(15) と、息をつく暇もありません。

2016/09/25 宝ヶ池 シロソウメンタケ Clavaria fragilis

シロソウメンタケ (12)

2016/09/25 宝ヶ池 ヤマドリタケモドキ Boletus reticulatus

ヤマドリタケモドキ (13)

2016/09/25 宝ヶ池 キクバナイグチ (広義) Boletellus emodensis s.l.

キクバナイグチ (広義) 幼菌 (14)

2016/09/25 宝ヶ池 キクバナイグチ (広義) Boletellus emodensis s.l.

キクバナイグチ (広義) (15)

今回池の周囲を一周するだけで、キクバナイグチが15本はいました。

手元の図鑑によると最近はキクバナイグチも細分化されているみたいですが、当然のごとく初学者にはどのキクバナイグチなのかは分かりません。

 

歩き続けて菖蒲園の近くに来ると、足元に何かのイグチが転がっているのに気づきました (16)(17)。

2016/09/25 宝ヶ池 ニセアシベニイグチ Bpletus pseudocalopus

ニセアシベニイグチ傘表面 (16)

2016/09/25 宝ヶ池 ニセアシベニイグチ Bpletus pseudocalopus

ニセアシベニイグチ傘裏面 (17)

このイグチも見当がつかなかったので、とりあえず傘を切ってみました (18)。

2016/09/25 宝ヶ池 ニセアシベニイグチ Bpletus pseudocalopus

ニセアシベニイグチ傘断面 (18)

この著しい管孔の薄さ……

変化に時間がかかる弱い青変性……

よく見たら赤みがかっている柄の根元……

ニセアシベニイグチでいいのではないでしょうか?

 

この他には、柵のそばでムラサキシメジの仲間を見つけました (19)。

2016/09/25 宝ヶ池 コムラサキシメジ Lepista sordida

コムラサキシメジ (19)

少し大きいですが、基部が膨らまない、主に夏に生えるなどの特徴から、コムラサキシメジが一番近そうです。

また、今月の吉田山でも見られたフモトニガイグチも (20)。

2016/09/25 宝ヶ池 フモトニガイグチ Tylopilus alutaceoumbrinus

フモトニガイグチ (20)

最初は前回同様「ブドウニガイグチかな」と思ったのですが、かじってみるとやはり苦味はそこまで強くありません。

 

この後は斜面の方向に回りました。

先ほども見たアミタケ (21) がわらわらと生えているのも見られました。

2016/09/25 宝ヶ池 アミタケ Suillus bovinus

アミタケ (21)

が、個人的に驚いたのは途中のサクラの木。

なんと、生きたサクラの木にヒイロタケが生えていたのです (22)。

ちゃんと青い葉っぱもついていたのですが……

2016/09/25 宝ヶ池 ヒイロタケ Pycnoporus coccineus

ヒイロタケ (22)

ヒイロタケと言えば落ち枝に生えるイメージだったので、ちょっとびっくり。

加えて池の周囲に戻る途中には、ヤシャイグチもちらほらと生えていました (23)。

2016/09/25 宝ヶ池 ヤシャイグチ Austroboletus fusisporus

ヤシャイグチ (23)

最後は、売店のそばでオニイグチモドキ (24) やナカグロモリノカサの仲間 (25) を観察してやっと一周完了。

2016/09/25 宝ヶ池 オニイグチモドキ Strobilomyces confusus

オニイグチモドキ (24)

2016/09/25 宝ヶ池 ナカグロモリノカサ近縁種 Agaricus aff. moelleri

ナカグロモリノカサ近縁種 (25)

 

今回は池の周りを一周するだけで3時間半かかりました。

宝ヶ池でのきのこ観察会といえばヤマドリタケモドキだけでなく、ヌメリイグチチチアワタケハツタケの仲間というイメージですよね。

実際、今回もチチアワタケがたくさん生えていましたし、よく分からないアセタケの仲間も多かったです。

でも今日はそれらだけでなく、多種多様なきのこが見られて良かったです。

 

ただ、きのこが思ったより多かったうえ、帰り際にカメラレンズの蓋を落としていることに気づき池を無駄にもう1周する羽目になって、逆に消耗してしまいました。

蓋が見つかってよかったです。

やっぱりモノは整理しとかないとダメですね。

 

 

(h.a.)

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