長野合宿 (17日)

9月17日、長野での今年最後のきのこ探しです。

早朝、朝食前の軽い散歩をしました。

数日前から降雨が多かったからなのか、地面はたくさんの小型腐生菌に満ちています。

そうしたきのこたちを見ながら歩いていると、ついつい時間が過ぎてしまいます。

結局大型のきのこを見ることができないまま引き返していると、その帰り道の道端に1種類だけ大きなきのこを見つけました。

ハタケシメジです (1)。

ハタケシメジ (1)

ペンションに帰って朝食をいただいた後、お世話になったペンションきのこの方々にお礼をして出発します。

最後のきのこ探しの場に選んだのは、毎年足を運んでいるフィールドです。

さっそく林に入ると、迎えてくれたのはたくさんのフウセンタケ属のきのこたちでした。

残念ながら参加者にはフウセンタケ・マスターがおらず、彼/彼女らの名前を言い当てることができません。

口惜しい気持ちを抱きながら先へ進むと、今年の合宿では初登場のアケボノアワタケが姿を見せていました (2)。

アケボノアワタケ (2)

アケボノアワタケの特徴はその基部にあります。

基部が鮮やかな黄色に染まっているのです (3)。

アケボノアワタケ基部 (3)

しばらく歩くと、視界に大型の白いきのこがいくつも入るようになりました。

前日同様、ニオイドクツルタケがたくさん発生していたのです。

しかし、もはや目が肥えてニオイドクツルタケ程度では驚かなくなったメンバーたちはまだ見ぬきのこを求めて先を急ぐのでした。

もう少し歩いたところにあるエリアでは、今年の長野合宿ではまだ会えていなかったきのこたちがいくつも見られました。

そんな中でまず足を止めて観察したのは、ウラグロニガイグチ (4) とツノシメジ (5) です。

ウラグロニガイグチ (4)

ツノシメジ (5)

ツノシメジはもはや長野合宿の常連といってもいいきのこですね。

さらに道を下ったところでは、あるメンバーが倒木の表面に小さなきのこを発見して大喜びしていました (6)。

サビイロクビオレタケ (6)

たいそう喜んでいるので「何だろう」と近づいてみたのですが、当初僕にはそれが何なのか見当もつきませんでした。

このメンバーによれば、これは「サビイロクビオレタケ」という冬虫夏草の一種ではないかということでした。

早速、その正体を確かめるべく倒木の掘削が始まります (7)(8)。

サビイロクビオレタケ発掘 (7)

サビイロクビオレタケ (8)

サビイロクビオレタケ (9)

無事に子実体を損傷せずにその全貌を拝むことができました。

後日、そのメンバーは胞子の写真を送ってきてくれました。

サビイロクビオレタケ胞子 (10)

二次胞子が確認できたそうです。

写真でもいくつか円筒形の胞子を確認できます。

思わぬ冬虫夏草の発見に湧いた後もさらにきのこを探すと、その付近ではハナガサタケ (11)(12) やハラタケ属の一種 (13)(14) が見つかりました。

ハナガサタケ (11)

ハナガサタケ裏面 (12)

ハラタケ属の一種 (13)

ハラタケ属の一種 (14)

傘は全体的にピンク色を帯びており、中心部が黒くなっています。

ひだの色やつばの様子からハラタケ属であることは推測できます。

ナカグロモリノカサに近縁なのでしょうか?

これらのきのこを見終えて一旦休憩したのち、再びニオイドクツルタケが林立する道を歩き始めます。

ここまでくればあともう少しです。

そうして間もなくフィールドの出口が見えてきたその時、近くの茂みで立て続けにいくつものきのこが見つかりました。

キツネノロウソク (16) やクロハナビラニカワタケ (17)、小型のゼラチン質のきのこ (18) です。

キツネノロウソク (15)

クロハナビラニカワタケ (16)

ニカワチャワンタケ幼菌? (17)

この木の枝を見渡しても写真のような幼菌しかなく決め手に欠けますが、特徴はニカワチャワンタケに合致しそうです。

そして、そのすぐそばにはベニテングタケもありました (18)。

ベニテングタケ (18)

今回の合宿ではここまでタマゴタケもベニテングタケも見られていませんでした。

1回生の参加者たちにこれらのきのこを見てもらえないのは残念だと感じており、最後の最後になってベニテングタケを見ることができたのは望外の喜びでした。

気分よく今回のきのこ探しを終わらせることができて本当に良かったです。

 

フィールドを出て車に乗り込むと、きのこじきはすぐにひとっ風呂浴びに行きました。

温泉で汗を流し終えて長野市に戻り、お土産を選んだり夕飯を食べたりして旅の余韻に浸りながら過ごします。

そうこうしているうちにあっという間に深夜になり、長野駅から夜行バスに乗り込みました。

 

今回の合宿では、毎年の長野合宿でお馴染みのきのこを概ね見ることができて良かったです。

欲を言えばタマゴタケが見たかったですが、それはそれ。

後輩たちには来年自力で見つけてもらいましょう!

 

 

(文/ h.a. 写真/ y.s., h.a., t.h.)

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