宝ヶ池

7月17日、きのこじきではおなじみの宝ヶ池にて観察会を行いました。

 

池の周りを歩き始めてすぐに目に飛び込んできたのは、黄色が鮮やかなアンズタケ(広義)(1)。

2016/07/17 宝ヶ池 アンズタケ(広義) Cantharellus cibarius s.l.

アンズタケ(広義) (1)

きのこじきでは青変性のある「青いアンズタケ」がしばしば目撃されますが、ここのアンズタケは青くなりませんでした。

アンズタケはその後もいたるところに群生していました。

近くではクサハリタケ(2)も見つかりました。

2016/07/17 宝ヶ池 クサハリタケ Phellodon melaleucus

クサハリタケ(2)

手にとって嗅いで見ると独特の粉っぽい香りがします。裏側が針状になっているのも特徴です。

同じように傘の裏が針状になるケロウジ(3)も見つかりました。

2016/07/17 宝ヶ池 ケロウジ Sarcodon scabrosus

ケロウジ(3)

他にもヒメコナカブリツルタケ(4)やアイタケ(5)といった夏のきのこが沿道をにぎわせています。

2016/07/17 宝ヶ池 ヒメコナカブリツルタケ Amanita farinosa

ヒメコナカブリツルタケ(4)

 

2016/07/17 宝ヶ池 アイタケ Russula virescens

アイタケ(5)

しかし、今回狙っていたヤマドリタケモドキは1本も見つけることができませんでした。

その代わりに多く見られたのはベニタケの仲間。ヤブレベニタケ(6)やチギレハツなど、10種類以上ものベニタケ属のきのこを見ることができました。

2016/07/17 宝ヶ池 ヤブレベニタケ Russula lepida

ヤブレベニタケ(6)

 

池を一周して戻ってきたら、丸い形をした腹菌類がいくつか生えていることに気付きました。

中を割ってみるとそれは一目瞭然。コツブタケでした(7)。

2016/07/17 宝ヶ池 コツブタケ Pisolithus arhizus

コツブタケ(7)

その名の通り、中には粒のような構造がたくさん入っています。

 

少し時間があったので、山道のほうにも足をのばしてみました。

ここでもアンズタケがちらほらと見られましたが、それ以外はあまりきのこが見当たりません。

最後にムラサキホウキタケモドキ(8)を見つけたところで観察会は終了としました。

2016/07/17 宝ヶ池 ムラサキホウキタケモドキ Clavulina amethystinoides

ムラサキホウキタケモドキ(8)

今回も多くのきのこを観察できましたが、ヤマドリタケモドキを見られなかったのは残念でした。例年より少し発生が遅めになっているのでしょうか。

これからどんどん出てくることに期待したいですね。

 

(文/m.k. 写真/m.h.)

 

 

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